栗名月に思う

 今日は、芋名月のひと月後に訪れる「栗名月」である。子どもの頃から祖母に「芋名月」と「栗名月」で一対なので、どちらもお祝いしないといけないと教えられた。少し雲がでてきているので名月が観られるかどうか心配だが先程ススキを用意し、その近くにあった野の花と花瓶に挿した。団子と我家の柿が今夜のお供え物である。

 清少納言枕草子の中で「星は昴がいちばんきれい」と書いている。谷村新司も向こうの世界で時空を超えて今夜の月を眺めるのだろうと思う。